残業代請求とは、どういう意味?
普通の企業であれば、正当に残業した時にはその分が自動的に残業として人事・経理部門にデータとして移送され、残業代を含めて計算されて給料日には支給されることになります。ですから、わざわざ残業代を請求するなどどいうことは必要ありません。せいぜい、何かの事務的ミスがあって、正しい金額が残業代として支給されなかったときに、その旨を申告して是正してもらうというだけです。では、残業代請求とはどういう時におこることなのでしょうか? 一般の企業(会社)であれば前述のとおりですが、中には残業について結構厳しい規定を設けている会社もあります。
本来、残業というのは会社の就業規則に定められている所定労働時間を超えて、業務上の必要があって居残って仕事をすることですので、労働基準法では法定労働時間(一日8時間)を超えて仕事をする場合、その時間給を所定労働時間に比べ+25%にすることとされています。これは会社にとって結構きつい規定です。 さらに、その他いろいろと決まりがあり、残業がかさむと会社の人件費が膨らむこととなりますので、必ずしも法律の決まり通りの残業代を支給していない会社が結構あるというのが実情です。そこで、それに対して対応するには会社の決まりの不整合を証明する記録なりが、未支給の残業代請求する従業員に求められることとなります。
残業代請求に関しては、、そのほか会社との関係、残業の実態など考慮しなければならない事象が多々ありますので、残業代請求に詳しい社会保険労務士に相談することをお勧めいたします。