タイムカードの問題点と新しい勤怠管理システム
タイムカードによる勤怠管理はかなり長い間、日本だけではなく全世界の企業を支えてきました。実際、今も紙のタイムカードを使って勤怠管理をおこなっている企業は多くあります。この紙のタイムカードによる勤怠管理がここまで広まったのは、まず導入が非常に簡単だという事が挙げられるでしょう。用意するのは消耗品としてのタイムカードとタイムレコーダーだけで、使い方もすぐに分かるので教育の必要がほとんどありません。
カードを見れば一目で勤怠状況が分かるのも利点と言えます。しかし、このタイプの仕組みには問題点もあります。まず、カードを見なければ勤怠状況が分からないという点です。従業員が少ないうちはそれでも問題はあまりありませんが、人数が増えてくると把握することが難しくなります。
さらに、給与計算などの集計時にも問題があります。集計のためにカードの打刻情報を再入力する必要があるからです。この作業も、人数や拠点数が増えてくると、かなりの手間が必要となってしまいます。また、ミスも起きがちです。
そこで最近普及が進んでいるのがクラウド型の勤怠管理システムです。これは、タイムレコーダーで打刻した情報をインターネットを経由してシステム内に格納するもので、これにより勤怠状況はリアルタイムに、そしてどこからでも確認できるようになります。しかも、格納時にデータを集計するので、給与計算などのために再入力する必要もありません。これは、給与担当者にとってはかなりの労力削減になります。
このようにこれまでのタイムカードの問題点を解決する勤怠管理システムは、これからも多くの企業で導入されていくでしょう。